仏教系NGOシンポジウム開催

 仏教系NGOの活動を考えるシンポジウム「躍動する仏教系NGO―その活動と展望」が、6月1日、龍谷大学大宮キャンパスで開かれました。龍谷大学アジア仏教文化研究センターの主催でJIPPOも協力し、仏教系NGOの草分けともいえる「シャンティ国際ボランティア会」と「アーユス仏教国際協力ネットワーク」、そしてようやく設立5周年を迎えた「JIPPO」が活動を報告しました。
 シャンティの茅野俊幸専務理事は、仏教者の思いにとどまらず様々な人々の力を結集して活動してきたことや、主役は現地の人びとで、自分たちは黒子であるという思いを大切にしていると語りました。
 アーユスの茂田真澄理事長は、NGOと一般の人びとをつなぐ活動を紹介し、JIPPOの中村尚司専務理事は宗門とどのように連携していくか課題を挙げました。
 パネル討論会で同志社大学の小原克博教授は「仏教の存在証明ではなく、困った人を助けるのは当然だという社会意識を広めるべき」だと期待しました。また、松本市にある神宮寺の住職で様々な社会活動を展開している高橋卓志氏は、仏教者と異分野が連携して、スピード感を持って問題に取り組むことが大切」と語りました。