菜の花の種まき
10月5日、南相馬市小高区に赴きました。地域の農業復興組合長をしている佐藤良一さんの圃場で、大勢の仲間と共に種まきをしました。菜の花の茎は、セシウム137などの放射線物質を吸収するが、種子には蓄積しない特性を持っています。除染には最適の植物体です。「チェルノブイリ救援・中部」の皆さんに教えてもらいました。
東京電力福島第一原子力発電の20キロ圏内にある小高区では、いまだに市民の居住も農業生産も許されていません。そんな中で、農業復興の手懸りになればと、近隣の農家の方々が参加してくださいました。小雨の中、クボタの播種機械も活躍しました。
10月10日に自宅のプランターに、種まきしたところ、5日後に新芽が出ました。
10月13日、東近江市の百済寺を訪ねた機会に、「菜の花館」に立ち寄ると、南相馬市に菜種を植えに行くプロジェクトが出発する間際でした。菜の花を通じて、長期的な農業復興に参画するとともに、全世界に広がるネットワークの一角のつながる夢を見ています。 中村ひさし記