菜の花の種まきイベント

10月6日、南相馬小高区でJIPPO初めての「菜の花の種まき」を行いました。
菜の花を使った農地の除染と、自然エネルギーの活用をめざして、今年から始めた事業です。
この秋「ふるさと小高区農業復興組合」の組合長、佐藤良一さんの田んぼ約1haで、試験的に栽培することになりました。
 時折小雨の降るあいにくのお天気でしたが、市内の親子や相馬高校の生徒さん、ファーム蛯沢の皆さん、西本願寺のボランティアなど50人ほどが集まりました。ぬかるんだ泥に悪戦苦闘しながらも、圃場の一角に一粒一粒に復興の願いを込めて種をまくと、みんな自然と笑顔があふれていました。また、南東北クボタさんの協力で機械撒きも行い、1時間ほどで種まきを終えました。

 佐藤さんは、また小高に住みたいとみんなが思えるように、そして次の世代にこの豊かな農地をつないでいけるように、いろいろなことを試しながら、条件整備をしていきたいと力強く話されました。福島第一原子力発電所の汚染漏れや、遅々として進まない除染、立ちはだかる制度など、毎日逆境が押し寄せる中で、あきらめず、希望をもって復興に向かって頑張っておられる佐藤さんや地元の皆さんに、私たちも学び、行動を起こしていかなくてはいけないと感じます。
 この日は、JIPPOの活動に協力してくださっている歌手の、ふくい舞さんも種まきに駆けつけ、ミニライブも開きました。
 参加した皆さんには、お土産に菜の花の種を少しずつ持って帰ってもらいました。自分の家でも同じように育てて、小高を思い出してもらえたらと思います。
 来年5月ごろに花が咲いたら、またみんなでお花見をしたいですね。ナタネが収穫できたら、また持ち寄って、菜種油を絞るイベントも開きたいと思っています。
 みなさん、また再会しましょう!